テレホン法話
~3分間心のティータイム~

【第830話】「分秒奮闘」 2011(平成23)年1月11日-20日

20110111.jpg お元気ですか。3分間心のティータイム。徳本寺テレホン法話、その第830話です。
 たとえば私たちが待ち合わせの時間を決める時、5時とか5時30分という区切りのいい時間で設定するでしょう。あまり5時13分に会いましょうなどとは言いません。ましてや5時13分47秒などはありえません。私たちは、何分は意識しても、何秒までは意識する生活をしていなくて普通です。それは一日は24時間もあり、一年は365日もあるのだから、その内の1分1秒なんてあってもなくても影響はしないという思いがあるからでしょう
 さて、駅伝競走は人生の縮図のようにさえ思われます。とりわけ、毎年正月2日・3日にかけて行われる東京箱根間往復大学駅伝は、その距離の長さ、高低差、気象の変化状況、2日間にわたる長丁場などから、山あり谷ありの人生そのものを重ねる人も多く、人気が高いのではないでしょうか。往復の距離にして217.9キロ、標高差864メートル、1区間平均約20キロを10人の選手が襷(たすき)を繋(つな)いで、ほぼどのチームも11時間以上かけて走り通します。
 今年も様々なドラマがありました。優勝した早稲田大学と2位の東洋大学との差は、僅か21秒。これは史上最小の差だそうです。距離にしても約100メートルしかありません。2日間かけて、200キロ以上も走りながら、秒差で決着がつくというのは、勝った者にとっては、極めて苦しいレースであり、敗れた者には悔しさの極みでしょう。あそこでもうちょっと頑張れたら、あの時の辛さを我慢できたならなどと後悔の念が起きて当たり前です。
 駅伝では速い走者が稼いだ時間の貯金を寅の子にして、1秒でも優れば勝利することができます。私たちの普段の生活で、時間を稼ぐことも貯金することもできません。みんな等しく与えられている1日であり、1年です。違いが出るとすれば、どれだけ無駄な時間を過ごさなかったかという点でしょうか。そこに1分1秒を意識できるかどうかです。
 長い駅伝でも1分1秒に泣くことがあるように、長い1年とはいえ、1分1秒を大切にしていないと、今年の暮れには、あと1日多くあれば、年内に大掃除もすべて終えることができたのにという後悔を抱くことになります。1秒の積み重ねがあっての1日です。その1日とは86,400秒です。それを1年で割って、毎日約237秒つまり約4分間無駄にしなければ、あと1日多く欲しいとは思わなくて済みそうですが・・・。
 4分間を無駄にしない心がけがあれば、3分間のテレホン法話を聴いて、1分間の貯金ができるかもしれません。それは兎も角、駅伝は襷を繋ぐ人によって、遅れを挽回してくれることもありますが、私たち自分の時間の管理は自分持ちです。「誰かタスキテ!」と言っても、それは叶いません。それぞれで分秒を惜しんで奮闘しましょう。
ここでご報告致します。12月のカンボジア・エコー募金は、246回×3円で738円でした。ありがとうございました。
それでは又、1月21日よりお耳にかかりましょう。

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