仏事を説示

法事の日取り

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寺には、その年の「年回繰出帳」というものが備えてある。
ちょっと前までは、寺に年始に来た方が、それを見ながら、今年はウチの誰々が何回忌に当たっているとか、親戚の誰某さんも何回忌になるんだ、などと確認していったものだ。
 今は、たいてい自分の家で確かめて、法事等の申込をされる方が多くなった。そして忙しい現代では、その日取りの決め方に苦労することもあるようだ。
 今回は「法事の日取り」についてのお話です。

問 法事を行いたいのですが、必ず命日にしなければいけないでしょうか。
答 命日に行うのが一番よいことです。しかし、お勤めの方が多くなった現代では、平日にみなさんにご出席いただくのは心苦しいというこで、休みを利用する方がほとんどです。できるだけ大勢の方にご供養いただくことを考えれば止むを得ないことかもしれません。
問 その場合、命日を過ぎてしまってもよいのでしょうか。
答 命日のその日に出来ないとしても、できるだけ命日に近い月日のところで行うべきでしょう。その時、遅れるよりは、早めに設定したいものです。遅れたからといって忘れていたわけではないでしょうが、施主の心がまえとして、早い方が失礼になりません。
問 早ければ「千日早くても良い」ということをききましたが、その辺はどうでしょうか。
答 早いといっても程度問題です。たとえば、今年は祖母の七回忌に当り、祖父は来年三十三回忌なのだが、毎年法事をするのも大変なので、祖父は一年早いが一緒に今年三十三回忌として、ご供養する、というのは納得できるかもしれません。でも、一周忌や三回忌を行うのに、千日も前にやるとなれば、当人が亡くなる前から法事をしなければならなくなります。これではどなたも納得しないでしょう。
問 よく、12月や1月には法事をしてはいけないといわれますが、どうしてですか。
答 してはいけないことは全然ありません。年末年始でも、生れる人もあれば、亡くなる人もいます。年末年始が命日であれば、その日に法事を考えるのは当然のことです。ただ、法事はある程度、前もって予定を立てて行うものです。わざわざ年末の慌ただしい時や、お正月気分に浸っている時に、みなさんをお呼びしての供養は、慎んで当たり前かもしれません。
問 生きている者の勝手を言うようですが、みんなの都合さえ合えば12月でも1月でも、法事はできるわけですか。
答 そうです。12月は中旬頃まで、1月は松があけた中旬以降ですと法事を行うことに、そう抵抗ないと思われます。
問 時間帯としては、やはり午前中なのですか。
答 お墓参りをして、供養のお膳を差し上げることを考えると、午前中の案内がいいのでしょうが、法事の日程が混み合っていれば、寺の都合で、少々遅い時間帯になることもあります。
問 どの位前からお寺さんにお願いすればいいのですか。
答 その日にちにもよりますが、遅くとも1ヶ月前、できれば2〜3ヶ月前に、電話で結構ですから、ご相談いただければありがたいです。

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