テレホン法話
~3分間心のティータイム~

【第1037話】「十年かけた一夜」 2016(平成28)年10月11日-20日

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 お元気ですか。3分間心のティータイム。徳本寺テレホン法話、その第1037話です。
 「一夜にして成功するには十年かかる」これはハリウッドスターのウッディ・アレンの言葉です。目が覚めたら、大金持ちになっていたなどというシンデレラストーリーは、現実には夢の又夢です。成功した人は、そこに至るまで人知れず苦労や精進をしているということでしょう。
 さて、このテレホン法話を直接本堂で聴いていただく「第10回テレホン法話ライブ」が、10月2日に行われました。山元町のゆるキャラ「ホッキーくん」がお祝いに駆けつけてくれたり、たくさんの着物姿の女性から花束を贈呈されたりと、心に残るライブでした。10年間苦労も精進もしていませんが、テレホン法話の愛聴者や、ライブに参加された方に支えられてのことです。
 この度のテレホン法話ライブは「拍手が響く新しい舞台に」というテーマを掲げました。東日本大震災から5年半が過ぎ、個々人においても新しい舞台が整いつつあります。例えば、被災者支援のちょっと短めで、首にも頭にも巻けないが大震災にも負けないという「まけないタオル」も、この春終止符を打ちました。「まけないタオル」がなくても大丈夫という雰囲気になってきたということです。そんな内容のお話で最後を結びました。
 そして当日のゲストは「まけないタオル」の歌を歌って、全国にタオルを広めて下さった"歌う尼さん"やなせななさんでしたので、その歌で締めていただきました。普通やなせさんは、カラオケのCDをバックに歌うのですが、今回は自分の歌声が入ったCDをそのまま流して、それにまた自分の声をかぶせるようにして歌い出したのです。つまり「まけないタオル」の合唱曲の男性パートの部分をハーモニーとして入れて、一人二役で合唱曲として披露して下さったのです。
 「まけないタオル」を合唱曲にしてコンサートを開き、復興支援をしようということで、企画し合唱指導をしたのは池田弦さんというクラッシク音楽家です。「まけないタオル」の発案者である三部さんが住職を勤める山形県最上町で始まりました。復興支援の大きなうねりにもなりました。しかし、残念ながら池田さんは、今年7月病気の為突然亡くなりました。48歳という若さでした。そのお別れ会が法話ライブの前日に最上町で行われました。やなせさんもそこに参列され、みなさんと一緒に「まけないタオル」を歌って来られ、ライブでも再現して下さったのです。
 新しい舞台が見えてきたとはいえ、復興はまだ道半ばです。これから5年もかけずに完全復興という成功の一夜を迎えることができるようにしなければなりません。池田さんは言っていました。「言葉だけでは伝わらないことも、音楽や歌なら伝えられる」と。法話ライブは言葉も音楽も備えています。いつの日かカーテンコールの拍手で、池田さんを新しい舞台に呼んで、復興合唱曲を指揮してもらいたいのですが・・・。
 ここでお知らせ致します。9月のカンボジア・エコー募金は、208回×3円で624円でした。ありがとうございました。
 それでは又、10月21日よりお耳にかかりましょう。

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