テレホン法話
~3分間心のティータイム~

【第1234話】「偶然を見逃さない」 2022(令和4)年4月1日~10日


 お元気ですか。3分間心のティータイム。徳本寺テレホン法話、その第1234話です。

 私がテレホン法話を始めたのは、それまでやっていた前住職から突然にバトンタッチされたからです。曲がりなりにも、月3回の更新を14年間続けたら、50歳最後の日に500話を迎えました。50年という人生と500話の巡り合わせを感じました。

 そして1000話を達成してすぐ、前住職の17回忌を迎え、遺志を継いでいることを報告できました。また、1111話という一並びは11月1日に迎え、嘘のようですが一づくしでした。今回は4月1日エイプリルフールですが、嘘ではなく1234話で、1・2・3・4というきれいな並びになりました。

 すべては偶然かもしれません。それでも節目節目の回数の日が、何がしかの意味を持っているように感じさせてくれました。わずか3分間の電話による法話の意義は、それなりのものです。しかし、継続する中で、巡りくる日付に意味があったりすれば、単なる偶然とは思えなくなる時もあります。

 「偶然を見逃さない」とは、ノーベル賞の本庶佑(ほんじょたすく)さんの言葉です。確かにこの世は偶然に満ちています。その偶然に関心を抱かなければ、そのまま見逃してしまうだけです。そこに驚いたり、こじつけでも何がしかの意味を見出したりすれば、次のステップに進むきっかけになるかもしれません。

 数字はわかりやすいのです。1と言えば、2でも3でもなく1です。それ以下でも以上でもありません。4月1日は一年でこの日だけで、たった1日です。そこに偶然とはいえ、2つ3つと事柄が重なったりすれば、もはや偶然ではなく、必然と思えるようになります。

 34年前偶然のようにして、始めたテレホン法話。よもや1000話を超え、更に1234話にまで至るとは思ってもいませんでした。しかし、今思うことは、偶然に甘えてはいけないということです。これまでは偶然に始まったことだから、いつ終わっても偶然で済ませればいいだろうという気持ちがありました。もはや継続は必然という使命でしょうか。

 とは言えこれからも、肩ひじ張らずに平常心を貫いてまいります。平常心でいられるのは、いろいろなおかげがあるからです。お聴きいただいているみなさまのおかげ、電気電波が通じているおかげ、何とか健康を保っているおかげ、このおかげは、偶然なのか必然なのか、少なくとも当然・あたりまえではないでしょう。有ることが難しいのに、ここに有る有り難さに感謝です。

 ところで、1・2・3・4はエンゼルナンバーと言って、天使のサポートがあり、物事の始まりや前向きな挑戦にふさわしい数字だそうです。時恰も4月新年度、今一度このテレホン法話を12時34分にお聴きになってはいかがでしょうか。ふたつのエンゼルナンバーのおかげで、1・2・3・4と目標に向かってスタートすれば、願いが叶うかもしれません。

 それでは又、4月11日よりお耳にかかりましょう。

最近の法話

【第1263話】
「貫く棒」
2023(令和5)年1月21日~31日

お元気ですか。3分間心のティータイム。徳本寺テレホン法話、その第1263話です。 箱根駅伝・鏡開き・どんと祭といっているうち、いつの間にか1月も下旬を迎えました。お正月ならではの行事や風景も何処にありやです。同時に新年に誓った今年こそはという決意や願いが薄れてはいませんか。 〈去年(こぞ)今年貫く棒の如きもの〉高浜虚子の句です。前住職の文英大和尚はいささか俳句をたしなんでいましたので、この句... [続きを読む]

【第1262話】
「涅槃金」
2023(令和5)年1月11日~20日

住職が語る法話を聴くことができます お元気ですか。3分間心のティータイム。徳本寺テレホン法話、その第1262話です。 私たちが本山などで修行する時、持ち物は修行に必要な最小限度しか許されません。金銭を所持することもできません。ただ「涅槃金」だけは、必要です。涅槃とは死ぬことも意味し、万が一修行中に死亡した際の火葬費用が涅槃金です。私のころは5千円でしたが、勿論それですべて賄える金額ではありませ... [続きを読む]

【第1261話】
「ツキを目指して」
2023(令和4)年1月1日~10日

住職が語る法話を聴くことができます お元気ですか。3分間心のティータイム。徳本寺テレホン法話、その第1261話です。 あけましておめでとうございます。今年は兎年ですが、前回の兎年は12年前の平成23年あの東日本大震災があった年です。犠牲になられた方は斉しく13回忌を迎えます。丸12年なのに13回忌というのは、亡くなったその年の命日を1回目と数えるからです。今年が13回目の命日ということです。 ... [続きを読む]