テレホン法話
~3分間心のティータイム~

【第1111話】「一について」 2018(平成30)年11月1日~10日

住職が語る法話を聴くことができます


 お元気ですか。3分間心のティータイム。徳本寺テレホン法話、その第1111話です。

 1という数字はおもしろいです。算用数字でも漢数字でも一本棒で示します。横書きの算用数字では縦に、縦書きの漢数字では横に1本棒を書きます。ひとつという意味がこれ以上にない分かりやすい字の形です。他の数字ではそうはいきません。

 今回のテレホン法話は1111話ということで、その1という数字が4つも並んでいます。更には11月1日にその日を迎えましたので、日付と合わせると1が7つ並ぶことになります。勿論日付に合わせて1111話を迎えたわけではありません。全くの偶然ですが、何かに導かれているような気がします。31年前テレホン法話を始めた時、まさかこのような日が来るとは思いもしませんでした。お聴きいただいているみなさまのおかげが、ここまで導いてくださったのでしょう。改めて感謝申し上げます。

 口では1111話と一口で言えますが、1が4つ並んだ数字を見ていると、改めて一つ一つの積み重ねであることを実感します。いっぺんに100という数も1000という数もがあったわけではなく、すべては1から始まり、次に1を加え、更に1を続けてとういうふうにして、いつの間にか100になり1000になり、今に至るわけです。

 さて2個のサイコロを振った時に、同じ数字(目)が出ることをぞろ目と言います。転じて2桁以上の数列がすべて同じ数字で構成されていることを指します。そして、ぞろ目は縁起がいい数字ともいわれます。紙幣の番号がぞろ目であると、コレクターの間では、額面以上の値段で取引されることもあるとか。その例にならえば、今回のテレホン法話を聴いた方は、ラッキーです。良い縁起が訪れるかもしれません。1が4つ並ぶぞろ目には、「あなたの考えが素早く現実になるので、賢い考えを選択しなさい」という意味もあるそうです。この電話を聴き終えたら、あなたの思いを実現するために行動し始めましょう。

 と言うのも、世間には「一 一」と漢数字の一を2つ書いて「かず はじめ」と読む人名があるそうです。一という数(かず)は、まさに始めることを意味します。31年前にテレホン法話を始めなければ、1111話もなかったわけです。「始めることを忘れなければ 人はいつまでも若くある」とは、ユダヤ人哲学者マルチン・ブーバーの言葉です。このテレホン法話で、毎回毎回法話を始めるために、何がしか考えて、それを実現してきました。しかし、31歳も歳をとったという感じはしません。僧侶として毎回力不足だ、文字通り未熟な若い僧、若僧(若造)だなとの思いを抱き続けてきました。

これからもひとつの話を終えて、また次の話を始めるために、ひとつという「一(位置)について!」と次に走り出す心構えを忘れずに、若さを保ちましょう。

それでは又、11月11日よりお耳にかかりましょう。この日も1が4つ並んでいます。

最近の法話

【第1258話】
「スジャータの供養」
2022(令和4)年12月1日~10日

お元気ですか。3分間心のティータイム。徳本寺テレホン法話、その第1258話です。 特許庁による知的財産を保護する商標登録に「音商標」というものがあります。その中にコーヒー用ミルク「スジャータ」のCMソングが登録されています。当時の名古屋製酪株式会社(現スジャータめいらく株式会社)の日比孝吉社長が、お釈迦さまのお悟りの因縁の話を聞いて、スジャータという製品名にしたそうです。昭和51年製品発売から... [続きを読む]

【第1257話】
「失敗こそ」
2022(令和4)年11月21日~30日

住職が語る法話を聴くことができます お元気ですか。3分間心のティータイム。徳本寺テレホン法話、その第1257話です。 「失敗のない人生は、それこそ失敗でございます」知恵ある老人の言葉として、作家の森まゆみさんが新聞で紹介していました。山ほど失敗を重ねてきたわが人生は、あの失敗がなければと、後悔しきりです。それでも一つだけ誇れる失敗があります。 大本山總持寺で修行を始めて間もない頃です。修行道... [続きを読む]

【第1256話】
「テレホン法話で六根清浄」
2022(令和4)年11月11日~20日

住職が語る法話を聴くことができます お元気ですか。3分間心のティータイム。徳本寺テレホン法話、その第1256話です。 「お寺のイメージが私の中ではくつがえされました。参加出来たことに感謝致します」これは先月徳本寺で行われた第16回テレホン法話ライブのアンケートに寄せられたある女性の声です。因みにその方は、友人に誘われてお出でになり、これまでテレホン法話を聴いたことはなかったようです。 観光寺... [続きを読む]