法話 〜3分間心のティータイム〜イメージ

【第1047話】 「四六時中」 2017(平成29)年1月21日-31日

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1047.JPG お元気ですか。3分間心のティータイム。徳本寺テレホン法話、その第1047話です。

 全くの偶然でしょうが、阪神・淡路大震災は1995(平成7)年1月17日午前5時46分に発生。東日本大震災は2011(平成23)年3月11日午後2時46分に発生。どちらも46分という時刻です。阪神・淡路大震災では、6,434人が亡くなり、東日本大震災では、15,893人が亡くなっています。そして、犠牲になられた方にとって、今年は23回忌と7回忌に当たります。

 1月17日発生時刻に、兵庫県内各地で追悼行事が行われました。神戸市中央区の東遊園地では、約8千本の竹灯籠で形作られた「1995 光 1.17」の文字が暗闇に浮かび上がりました。「被災者の心に光が差すように」との願いが込められたのです。震災から22年の歳月は、光という文字だけではないものも浮かび上がらせます。兵庫県内の災害復興住宅で暮らす人たちの高齢化率は、52.2パーセント。神戸市では、震災の経験がない市職員が過半数を占め、震災の教訓の継承が課題となっているそうです。

 丸22年ですが仏教の供養事では、亡くなられた方は、23回忌に当たります。23回忌は「思実忌」ともいいます。「思いが実る」と書きます。亡くなった方は、何年経とうが亡くなった時のままの年齢です。私たちは確実に齢を重ねてきました。そして亡き人に向かって、生きていれば何歳になったとか、元気でいれば今頃何をしているだろうなどという思いを届けてきたことでしょう。うれしいにつけ悲しいにつけ、忘れることなく思い続けてきたことは、実を結ぶはずです。あなたが還って来ないことは、何とか納得できた。これからはあなたの分までしっかり生きて、震災のことを伝えていきますと言える生き方こそが、実を結んだ姿ではないでしょうか。

 一方東日本大震災の犠牲者は、この3月11日に7回忌を迎えます。7回忌の別名は「休広忌」です。「休む・広い」と書きます。休むという字には、安心するという意味が含まれます。手紙の末尾に「御休心下さい」と書く時がそうです。私たちが亡き人を思うように、亡き人も私たちを思っています。私たちがしっかり生きていないと、仏さまも心配で「浮かばれない」いわゆる成仏できないということです。私たちが安心した生活ができていれば、仏さまも安心できるというわけです。震災から丸6年が過ぎようとして、多くの方が新しい生活を営み、安らかな日常を取り戻しつつあることにおいては、まさに休広忌といえます。

 さて、10年後には、阪神・淡路では33回忌、東日本では17回忌という節目の供養が、また巡り合います。ふたつの震災が46分という時刻の因縁をいただいているのなら、四六時中震災を忘れず伝え、四六時中亡き人を思い供養し続けて、これから10年また精進致しましょう。

 ここでお知らせ致します。テレホン法話の千話を記念して、テレホン法話集『千話一話―3.11その先へ』(定価千円)を発売中です。千人の人が描かれた錦絵のような表紙が評判です。書店もしくは徳本寺でお求めください。徳本寺にはFAXにてお申込みください。0223-38-1495です。

 それでは又、2月1日よりお耳にかかりましょう。


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