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【第974話】 「レジェンド」 2015(平成27)年1月11日-20日

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 お元気ですか。3分間心のティータイム。徳本寺テレホン法話、その第974話です。

 昨年の流行語となった「レジェンド」は、「伝説」という意味です。「伝説的な何々」ということで、将来も言い伝えられる人やものであるという称号とも言えます。よって、「誰かとどこかで」というラジオ番組はレジェンド番組かもしれません。

 ご存じ永六輔さんが遠藤泰子さんを相手に、日々の出来事や旅の話をしたり、聴取者の投稿や詩を紹介する内容の番組です。永さんの薀蓄を傾けた話や遠藤さんの絶妙な合いの手に魅力を感じる人は多く、全国の方に愛されてきました。しかし、残念ながら永さんの体調の都合もあり、一昨年9月27日にレギュラー放送は、46年9カ月の幕を閉じました。放送回数は12,629回でした。同じ人によるラジオ全国番組としては、最長寿番組だそうです。まさにレジェンドです。

 10分間の番組で、基本的には月曜から金曜日の放送でした。一度も休まずに放送を続けるということは並大抵のことではありません。永さんとて人の子、入院することもあったようですが、病院のベットの上からも放送をしたといいますから、番組に懸ける意気込みは計り知れません。

 「誰かとどこかで」という通常の番組はなくなったものの、特別番組として年数回の放送が昨年1月から行われています。その「永六輔の誰かとどこかで2015年 初場所」という番組に、永さんからお声がかかり出演してきました。東京のTBSラジオ第2スタジオでの録音でした。永さんは車椅子でのスタジオ入りでしたが、その語り口は相変わらずの雰囲気でした。

 私とのやり取りのコーナーは、東日本大震災に関わる話です。その中で永さんは、東北の被災地は仮設住宅を見ても、復興が進んでいないというのに、中央のエライ人は手を下そうとしていないと嘆いていました。そして東北の人はがまんしているばかりではなく、怒りなさいと叱咤激励されました。勿論、私たちはがまんすることが得意でもなく、美徳とも思ってはいません。とにかく、被災地はまだ被災地のままなのです。復興に向かってはいるものの、今だにがまんを強いられています。そのことを、エライ人も遠く離れた人も忘れないで、事あるごとに心を寄せて欲しいと訴えてきました。

 40年以上も続けた番組だからこそ、レジェンドです。長引く復興をもってレジェンドと言われたくありません。復興の場合は予想以上に早く立ち直ってこそ、レジェンドになるのではないでしょうか。東日本大震災が後世にきちんと伝えられるとしたら、レジェンド復興があってこそです。1万2千回を超えて放送し続けた永さんの精進と志の高さを見習いつつ、今年こそ復興を加速させましょう。

 ここでお知らせです。「永六輔の誰かとどこかで2015年 初場所」の放送は、東北放送ラジオでは、1月17日(土)午後8時からです。是非お聴き下さい。

 それでは又、1月21日よりお耳にかかりましょう。

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