法話 〜3分間心のティータイム〜イメージ

【第890話】 「真夏日」 2012(平成24)年9月11日-20日

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 890_n.jpg お元気ですか。3分間心のティータイム。徳本寺テレホン法話、その第890話です。

 仙台管区気象台で8月19日より記録していた気温30度以上の真夏日が、連続18日間続き9月6日に途切れました。それでも1994年の17日間を塗り替え新記録です。今回の真夏日の特徴は、お盆を過ぎて、9月にまたがって記録していることにあります。

 例年なら、お盆を過ぎると、夕暮れも早くなり、あっという間に秋の気配を感じたものでした。今年はいつまでも夏が居座っている感じでした。たとえば子どもの頃、夏休みの前半は、あれもやりたいあそこにも行きたいと、期待に胸ふくらませて、毎日が楽しくて仕方ありませんでした。それが、8月に入り、お盆近くになり、夏休みも後半に突入すると、焦りだします。宿題をはじめとする、やらねばならないことが、まだたくさん残っていることに気付くのです。前半と後半で日数は全く同じでも、明らかに、後半は前半の倍も早い速度で過ぎる感じがしたものです。

 大人になってからは、夏休みはありませんが、子どもの夏休みのように、お盆を境に日にちの過ぎゆく速度が違うような気がします。もっとも一年の半分はとうに過ぎているのですが・・・。それが、今年は真夏日のせいか、過ぎゆく速度も普通で、気持ちの上でも、なかなか秋にならずにいたというわけです。

 どなたの言葉か、「若者には 一日が短く 一年が永い。老人には 一日が永く 一年が短い」というのがあります。子ども時代の夏休みと、大人になってからのお盆過ぎの日暮らしを経験すると、実に納得できる言葉です。子どもには大きくなったら叶えたい夢があります。しかし、待ち望むものは遠く感じ、簡単に実現できることばかりではありません。いきおい将来はいつまで経っても将来のままだったりします。ところが、老人になりかかると、明らかに将来が見えてきます。望んでもいないのに、身体の衰えとか、その日を迎えるとか、否応なしに、将来は頼みもしないのに足早にやってくるわけです。

 だから、東日本大震災で、家屋が流され、元の屋敷にも住まいできない方々にとって、これから定住の地を求めたり、住宅を建設するというのは、想定外の将来です。尚且つ、ある程度の年齢の人にとっては、「一年が短く」、力の衰えも感じる中、「2.・3年待てば何とかなるよ」などと、悠長なことを言ってはいられないのです。「永い一日」と感じる、今日・明日のうちに、何とか見通しを立てて欲しいというのが本音でしょう。

 18日間も続いた真夏日は、私のような勢いで復興に向かわないと、すぐに人生の秋や冬がやってくるよという太陽からの励ましだったのかもしれません。そして復興のために汗を流している人にプレゼントした夏の木陰は、復興を約束した太陽の署名印でしょうか。

 ここでご報告致します。8月のカンボジア・エコー募金は、124回×3円で372円でした。ありがとうございました。

 それでは又、9月21日よりお耳にかかりましょう。

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