法話 〜3分間心のティータイム〜イメージ

【第873話】 「はがき一文字写経」 2012(平成24)年3月21日-31日

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 お元気ですか。3分間心のティータイム。徳本寺テレホン法話、その第873話です。

 私は徳本寺の他に、もう1ヵ寺徳泉寺の住職も勤めています。徳泉寺は今からちょうど360年前の慶安4年(1652)に、徳本寺の第5代目の青岩存陽大和尚が開かれた寺です。徳本寺と同じ山元町内の笠野という地区にあります。海岸から300メートルのそこは、この度の大津波がもろに襲った一帯です。檀家さんのほとんどの家屋が流されました。寺も神社も跡形もなくなってしまいました。

 この故郷に、今一度元のような定住地の復興は、緊急になすべきことです。それと同時に、人としての生活をする上で、祈る場所も復興して初めて、故郷に命が吹き込まれます。人には、希望を祈る、亡き人を悼むというような心の働きもあります。それが生きる力にもなっていきます。その想いを強くして、徳泉寺の復興を、発願致しました。伽藍も仏具もすべて流されてしまいましたが、奇跡的にご本尊のお釈迦さまは、無事で発見されました。どんな災難に遭っても人々の支えになろうとする一心で踏み止まったご本尊を、「一心本尊」と名付け、お守りカードに致しました。そのカードは大震災犠牲者の一周忌法要の折に、復興祈願大般若法要にて、みなさまの無難無災がご祈祷されたものです。

 みなさま方には、そのカードをお求めいただき、更に復興を祈願して「はがき一文字写経」をお勧めしております。お経の中の一文字、或いは復興を願う一文字でも結構です。はがきに一文字を一心に写経して、カード代を含む納経志納金を添えて、徳泉寺復興委員会に送っていただきます。将来、徳泉寺が復興した折に、「一心本尊」さまが安置された下に納経し、永くご供養するというものです。これは、単に寺を再建するというだけではなく、祈るところを必要とする多くの人々の心の再建にも、故郷の真の復興にもつながるものと信じます。

 そして、記念すべき「はがき一文字写経」の納経者第一号は、あの永六輔さんでした。3月11日の法要の時、是非山元町でみなさんにお話をしたいというので、徳本寺にお出でいただきました。その時のご縁で写経して下さいました。因みに、その一文字は「六」という数字でした。六輔さんの「六」でもあるのでしょうが、南無阿弥陀佛という「六字の名号」の「六」ということでした。更に色紙も認めて下さいました。「徳泉寺復興」と書いて、日付も入っています。その日付がどういうわけか、「27.3.11」になっています。ほんとうなら「24.3.11」と書くべきところなのに、ペンが滑ったのでしょうか。否、私はこう解釈しました。徳泉寺の復興を遂げる日が、27年3月11日であって欲しいという願いなのだと。

 あと3年です。石の上にも3年とは言いますが、これから3年間、一心本尊お守りカードの功徳により、文字通り一心に再建を念じて、今度は流されることのない、石の上に建つような堅牢なお堂を目指すべく、カードを切ったところです。

 「はがき一文字写経」のお申し込みは、FAX0223-38-1495にてお願い致します。

 それでは又、4月1日よりお耳にかかりましょう。

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